古来、瓢箪はいろいろな人に愛され、かの菅原道真公は大宰府の梅の木の下で瓢酒を楽しみ、太閤秀吉の千成瓢箪は、あまりにも有名です。 水戸においても藤田東湖は”瓢や瓢…”の詩を残しております。 私は、青年の頃、ある老人より一個の瓢箪をいただき、あわせて面白い格言を教えていただきました。
“腹に実のない瓢箪さえも胸にくくりはつけてある”
“ぶらぶらと暮らすようでも瓢箪は胸のあたりにしめくくりあり”
人はここ一番というときには、しっかり心をひきしめることと解し、私の人生の糧としてまいりました。以来六十年間、全国より古い時代のある瓢箪を集めに集め、いまでは数千個。瓢箪の皿や掛け軸、火鉢、花篭、徳利等とあらゆる美術品も蒐集しました。 これらを大事に保存し皆様に見ていただくことに至上の歓びとしてまいりたいと思います。
ひょうたん美術館
初代館長 大和田 三五郎
大正8年1月15日生〜平成20年9月11日 |